樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第231回「がん哲学学校」
『対話学の推進』 〜医師の2つの使命〜

2017年12月25日


山梨大学医学部特別講義『がん哲学 〜 医師の2つの使命 〜』(山梨大 医学科3年次 対象:山梨大学医学部 第一内科教授 榎本信幸先生 主催)に出向いた。
聴講する学生の真剣な姿勢には、大いに感激した、「学生も これまで あまり考えていなかった視点からの 御講演の内容に
熱心に聴講しておりました。」との温かいコメントを頂いた。これこそ「病理学者の視点の特異性」であろう!

文京区駒本小学校で、5年生、6年生を対象とした『がん教育』をする機会が与えられた。小学生の真摯な態度、さらに、講義後の多数の質問には、大いに感動した。医学生とは、違う積極性と、関心の持ち方、また、質問の多様性には、『がん教育』の在り方としても、大いなる参考となった。今回は、『教育とは、すべてのものを
忘れた後に残るもの』の実践の場ともなった。来年 (2018年) 1月29日公開シンポジウム『がん教育を考える 〜
純度の高い専門性と社会的包容力
〜』(主催:文京区教育委員会、共催:順天堂大学、文京区シビックホールに於いて)が、企画されている。筆者は、「総括」の役割を与えられている。

小江戸 がん哲学外来(埼玉医科大学 総合医療センター ブレストケア科 矢形 寛教授 主催)(埼玉医科大学
総合医療センターに於いて)に赴いた。面談患者の様々な悩みに寄り添うことの大切さを、改めて痛感した。当日、わざわざ、新幹線で、大坂からも面談に来られていた。『病気であっても、病人ではない』社会構築は、人類の進むべき方向であろう。「手術療法、放射線療法、化学療法
その他の がん医療に携わる がん専門医療人を養成する大学の取組」を支援する『文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」』の基調講演『医療者の2つの使命
〜 学者的な責任 & 人間的な責任 〜』で、大坂大学中之島センターに赴いた。まさに『対話学の推進』は医療時代の要請となろう。

来年 (2018年) 1月8日の「横浜がん哲学外来
10周年記念」市民公開シンポジウム『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』(横浜市開港記念会館に於いて)
のチラシが届いた。筆者の基調講演『個性を引き出す 〜 言葉の処方箋
〜』が紹介されていた。筆者が、大学病院から最初に「陣営の外」に出て、早10年である。

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第230回「がん哲学学校」
読書会10周年 〜 錬磨され、より進展する 〜

2017年12月20日


『第17回 がん哲学外来 矢内原忠雄 〜 本郷通りカフェ〜「小さなことに大きな愛をこめて」』(ゆい訪問看護ステーションに於いて) に参加し、夏の期間、「軽井沢別荘 がん哲学外来カフェ」開設の予感がした。来夏は軽井沢で「新渡戸稲造 軽井沢夏季学校 校長就任100周年記念」公開シンポが、企画されている。

週末、早稲田大学 エクステンションセンター 中野校での、連続講座『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜』に赴いた。拙著『がん哲学』(EDITEX)の『先人の会話の立ち聞き 〜 真の人間の功績とは 〜』、『若き日に人格的出会いを 〜 教育の本質 〜』、『急ぐべからず 〜 誠実本位 〜』のページを、受講者と一緒に朗読した。「『青年は幻を見、老人は夢を見る』」、『人は、有為な人物に接するほどに錬磨され、より進展するものである』、『成功本位』でなく、『誠実本位』である。」の復習の時であった。受講者の熱意には感動した。来春も、開講されるとのことである。

『<がん哲学外来> 第67回 お茶の水メディカル・カフェ in OCC Christmas Special』に出席した。会場は満員であった。カフェに先立ち、クリスマスに相応しいメゾ・ソプラノの歌の披露が有り、大変充実した楽しい一時となった。再来年 2019年1月27日 横浜で、「モーツァルト記念 がん哲学外来」を開設したいとの、定年退職された教員ご夫婦が面談に来られた。まさに、新展開である。

東久留米の Christian Academy in Japan(CAJ)のキャンパスで、定例の読書会であった。今年は10周年である。今回は、『武士道』(新渡戸稲造 著) の第4章「勇・敢為堅忍の精神」を朗読した。「真に勇敢なる人は常に沈着である」、「余裕:屈託せず、混雑せず、さらに多くをいるる余地ある心である」を強く肝に銘じた。

読書会後は、皆で、近くの RUCHIRA (インド料理店) に於いて、忘年会であった。店で、来年3月7日『特別公演:ミュージカル「人生ピンチヒッター 〜空っぽの器 〜」』(万座温泉 日進館に於いて)のリハーサルも行い、忘年会は、大いに盛り上がった。楽しい、今年の想い出となる、有意義な、一時であった。

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第229回「がん哲学学校」
「現代への警鐘」〜 言葉の時代を超えての饗応 〜

2017年12月12日


福島県立医大の医学部4年生「医療と社会(臨床倫理)」講義で、項目『吉田富三がん哲学外来』、内容「がん患者の心の診療室」の授業に赴いた。教室では、https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171204-00005100-bunshun-life』(文春オンライン)
が、配布された。藤野美都子 教授(人間科学講座)の心温まる配慮には、涙なくして語れない!
また、「癌に挑んだ顕微鏡の思想家:吉田富三」の記念館(福島県石川郡浅川町)を見学している学生が、多いことにも感激した。がん細胞を通して、『個性と多様性』の「人間社会学」の学びである。これこそ、福島県立医大学生の「全国に誇れる
がん教育」でもあろう。

週末、早稲田大学エクステンションセンター中野校での、講座『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える
〜』の機会が、与えられた。拙著『がん哲学』(EDITEX)の『吉田富三の「志」を継ぐ 〜「温故創新」の責務
〜』、『人物を通して流れる歴史の動脈 〜 真の改革とは 〜』、『ビジョンは世代を越えて 〜
百年の計の根拠〜』のページを、受講者と一緒に朗読した。『理想の貧困化』が指摘されている「現代への警鐘」ともなろう。

土曜日の午後、「第8回 勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来」シンポジウム『家族のための がん哲学外来〜家族と生きる
看取りそして未来へ〜』に参加した。主宰者の志の高い「はじめ」の挨拶「勝海舟の言葉と樋野興夫の言葉の時代を超えての饗応〜今の時代を生きるを大切にするために〜」に始まり、プログラムは、講演Ⅰ『医療者としての対話、臨床の場で患者と向き合って思うこと・看取りに接して思うこと・患者に家族に伝えたいこと〜』(福内敦
三井記念病院 乳腺内分泌外科部長)、廣橋猛 永寿総合病院
がん診療支援・緩和ケアセンター長)、訪問看護師と管理栄養士による講演Ⅱ『家族の生涯に寄り添って
看取りをどのように取られたか』、実践神学博士による特別講演『がん哲学外来で知った健康的人生の意味祈ることは癒しの力〜生きるにしても
死ぬにしても 看取るにしても〜』の後、筆者は、『がんばりすぎない、悲しみすぎない』で、講演する機会が与えられた。筆者の講演の前後には、『朗読』、『歌とバイオリン演奏』が企画された。大変、充実した
心に残るシンポジウムであった。

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