樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第242回「がん哲学学校」
アメリカ講演:「Asbestos-related mesothelioma」&「Cancer & Mindfulness」

2018年03月18日


『吉田富三記念 福島がん哲学外来』(福島県立医大臨床腫瘍センター)に赴いた。福島県出身で「吉田肉腫」&「腹水肝癌」の発見などで世界的に知られ、文化勲章を受けた福島県出身の病理学者:吉田富三 (1903-1973) を記念して2009年に開設された。『福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子 樋野興夫先生と「福島がん哲学外来」を開設いたしました。患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくりと対話する“心の診療室”です。がんにまつわる悩み・不安を持って生きる患者さんとそのご家族の受診をお勧めします。』 と紹介されている。筆者の癌研時代の恩師:今は亡き菅野晴夫先生は、吉田富三の愛弟子で、菅野先生の下で「吉田富三生誕百年記念事業」を行ない、多くを学んだ。吉田富三は、1930年代、ドイツ留学中に「中皮腫の病理解剖」の報告を発表している。筆者は、今週、アメリカの病院で「Asbestos-related mesothelioma」、翌日は、州立大学で「Cancer & Mindfulness ~ The spirit of the Philosophy of Cancer ~」の講演である。人生 不思議である。

『小江戸がん哲学外来』(埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科)に赴いた。『がんになったとき、再発したとき、あるいは病気が悪化したとき、死への不安が突然間近に迫ってきます。そして今後どうしたらよいか、どう生きたらよいのか、道がみえなくなってしまいます。そのようなとき、医療者が十分に向き合って手を差し伸べられることが理想だと考えています。「がん哲学外来」は、“対話”によって生きることの根源的な意味を考え、ご自身の人生を自分らしく生きていただくために行う支援の1つです。』と温かく紹介されている。

「朝日カルチャーセンター 千葉教室」の公開講座『病気であっても、病人ではない 〜 個性を引き出す「がん哲学」〜』に招待された。「患者さんと対等の立場にたち、その人の命のことだけでなく家族や友人、この経験を通して知り合う他の人の命のことも一緒に考えていくことをモットーとしている医師が開設した「がん哲学外来」。がんにまつわる様々な悩みを解消できる考え方を提供できればと、多くの患者さんと対話し、日々奮闘している様子をお話します。」と、将来と希望を与える紹介がされて

ページトップへ 

第241回「がん哲学学校」
『気が弱ければ 事は 成らぬ』(新渡戸稲造)の試金石 〜 非凡の人 〜

2018年03月12日


新渡戸稲造が、初代学長を務めた 東京女子大学は、今年、創立100周年である。筆者は、理事会で『東京女子大学 創立100周年記念事業「挑戦する知性」プロジェクト 第4回 創立100周年記念展示「英学100年ー新渡戸稲造と東京女子大学」展』 が開催され(2018年3月14日〜5月30日)会期中にシンポジウム「今 ふたたび 新渡戸稲造 !」の企画を、提案しておいた。群馬県の国立病院機構 沼田病院の「内村鑑三記念 がん哲学外来」では、「今 ふたたび 内村鑑三 !」を、群馬県の万座温泉『日進館』には「今 ふたたび 新島襄 & 内村鑑三 & 新渡戸稲造 !」合同シンポジウムの企画を提言した。実現したら、歴史的大事業とならう。まさに、『気が弱ければ 事は 成らぬ』(新渡戸稲造)の試金石でもある。

『杏林大学「がんと共に すこやかに生きる」講演会シリーズ 第7回 がん哲学外来 〜 共に いかされてを知る 〜』の機会が与えられた。「講演を ありがとうございました。感動しました。」、『「杏林・がん哲学外来」 の開設の実現を目指して精進いたします。』、「ほんとうにありがとうございました。また ご講演のあと、お話を おうかがいできたのは なによりも ありがたい基調な時間でした。対話の重要性、もっと 看護師に 伝えていきたいと思います。」のコメント頂いた、まさに、『威厳は 優しき声に 現れる』(新渡戸稲造)である。

週末の午前中、『「本が支える心と絆 中央図書館 医療・健康情報講演会」がん哲学外来 〜 がん患者と家族のために 〜』(葛飾区立中央図書館に於いて)に、赴いた。会場は、満席であった。真摯な質問にも、大変 感激した。何時か、「がん哲学外来 in 図書館」が、開催される予感がする。まさに、『鍍金は はげる 人は 品性がそなわらねば 学問も ただいやし』(新渡戸稲造)であろう。

午後は、顧問を務める「30年後の医療の姿を考える会」の 『第12回 市民公開シンポジウム「深化する住まい方 〜 多様性に対応する空間の力 〜」』 (明治大学中野キャンパスに於いて)に出席し、「閉会挨拶」の機会が与えられた。『人の欠点を指摘する 要はない 人のあやまちは 語るに足りぬ』(新渡戸稲造)、『理由があっても 腹立てぬこそ 非凡の人』(新渡戸稲造)の趣旨を、語った。

ページトップへ 

第240回「がん哲学学校」
『ほっとけ、気にするな』 〜 確信を持って語るには、愛しかない 〜

2018年03月06日


ボストンに住む娘の家族 と Wifeと、ボストンで、貴重な、有意義な、楽しい時を過ごした。Harvard Medical School Gordon College も訪れた。Harvard Medical Schoolでは、今秋、東京で筆者が、主催する国際結節性硬化症学会の、打ち合わせも行った。3月のミシガンの州立大学での『がん哲学』の講演のチラシも、送られてきた。順天堂大学医学部の卒業生メッセージに、{『同じ条件の中にいても、あるひとは生きがいが感じられなくて悩み、あるひとは生きるよろこびにあふれている。このちがいはどこから来るのであろうか』(神谷美恵子)。『人生とは、品性を完成するにあり。』(内村鑑三)}を送った。

朝日新聞一面の鷲田清一「折々のことば」(2018年3月3日朝刊)に筆者の文章 [お茶を飲むしかありません。ですから、私の対話にはお茶が必要です。樋野興夫(ひのおきお){病理医の『がん哲学外来へようこそ』から。−−−−−−−−−}]が紹介されていた とのことである。「昨日の朝日新聞の〝折々のことば” に 鷲田清一先生が先生の がん哲学外来での言葉を取り上げておられましたね! 樋野がん哲学 が本物となった象徴的なコラム(引用)でした。先生が がん哲学外来を開始された2008年が、名古屋での第 67 回癌学会総〝Blazing a trail to the future"で、市民、高校生、大学生と一緒に考える がん教育 で先生にお世話になった年でした。丁度 10年 の歳月ですね。感慨ひとしおです。」、「私たちがん患者にとって いつも心強いお言葉を頂き、有難うございます。」と、多数の方から記事を見たとの連絡を頂いた。驚きである。

「樋野興夫先生 講演会『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)」(主催:熊本・生と死を考える会、共催:熊本市、後援:生と死を考える会全国協議会、ウエルパルくまもと 大会議室 於いて)で、熊本に赴いた。定員 200人 の会場は、満席であった。多数の質疑があり大変充実した時であった。『Quality of Death』、『夫が、がんに罹患したときの夫婦の関係、妻が、がんに罹患したときの夫婦の関係』、『あまいなことは、あいまいに答えるのが、科学的』、『グレーゾンを確信を持って語るには、愛しかない』、『ほっとけ、気にするな』と答えた。聴衆の「真摯な姿勢」と スタッフの「心温まる対応」には本当に感動した。

ページトップへ