樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第248回「がん哲学学校」
「真の目標を見失った細胞集団」= 癌細胞 vs 正常細胞=「自己制御と犠牲」

2018年05月02日


「池袋がん哲学外来・帰宅中カフェ」(Svenson 池袋サロンに於いて)に赴いた。カフェの部屋は、満員であった。個人面談も、大変学びの時となった。まさに、「お互いの立場を越えて、共に寄り添い 自由に語り合う」場である。

修士課程講義授業科目:がんと遺伝子 授業タイトル「発がん機構総論」を行った。教室は、満席であった。「種の違い 環境の違いで 腫瘍の発現形が異なることから、遺伝子の違いだけで 癌の特定、治療に対する 感受性をすべて 説明することができないと 思いました。」、「たばこは本当に体に良くない事が多いと 改めて思った。中皮腫等、震災等、の二次被害が あることも知った。」、「がんの特性がよくわかりました。」、「発がんに 関する最新の知見と 哲学のご講話という まったく異質な お話を拝聴できて非常に為になりました。」等々の、心温まる勇気づけられる、コメントを頂いた。

『癌の理解の道「最初に、正常細胞の変化したものとして 正常との比較においてこれをみる。次には、癌細胞同士を比較する。」』(吉田富三)を、まず、授業の最初に語った。そして、『「禍の起こるのは 起こる時に起こるにあらず由って来るところ遠し」ゆえに予防、治療が出来る。』、『風貌を診て、心まで読む=病理学 〜 がん研究の最前線・社会とのつながり〜』、『自分のオリジナルで 流行をつくれ』、『顕微鏡でみた 癌細胞の映像に 裏打ちされた「哲学」』、『適時診断 と的確治療』、『正常細胞(使命を自覚して 任務を確実に果たす)の社会学(「自己制御と犠牲」の上に成り立つ)vs 癌、『真の目標を見失った細胞集団 = 癌細胞 = エゴイスト集団』について 述べた。まさに「純度の高い専門性 と 社会的包容力」の学びの時である。「教育とはすべてのもを忘れた後に残るもの」は、教育者の試金石でもある。

連休は、『ショート クルーズ』に招かれ、船上で、『がん哲学 〜 人生ピンチヒッター 〜』と『がん哲学 〜 空っぽの器 〜』の講演の機会が与えられている。また、週刊誌では「開設10年 患者、家族 最後のよりどころ がん哲学外来言葉の処方箋」の特集記事の掲載のようである。乞うご期待である。

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第247回「がん哲学学校」
『21世紀の真の国際人を考える会』発足の夢 〜すべての始まりは「人材」〜

2018年04月23日


順天堂大学医学部 大学院 博士課程の「授業科目:Basic Course /授業タイトル:がん学(Basic)」を行った。教室は、180名を超える聴講者であった。「自分をみつめ直す、学ぶ時間となりました。」、「研究者として
臨床家として、ひいては 人として大切な 心得を教えていただいた素晴らしい授業でした。」、「『病気は人生の夏休み』、人は最後に「死ぬ」という大切な仕事が残っている。今日の診療で患者さんに伝えたいです。」、「がん から 哲学を考えさせられる 新鮮な講義でした。深いです。」の意見が寄せられた。

続いて、順天堂大学医学部 大学院 修士課程の「授業科目:がんと遺伝子 / 授業タイトル:がんの定義、自然史と介入」の授業を行った。「癌に対して 知らない事や、かん違いしている ことが多くあり、とても充実した授業であった。」、「樋野先生の知識の深さに感銘を受けました。」、「目からうろこの話で 面白かった。」と、温かい、励ましのコメントが送られてきた。

衆議院議員会館で、衆議院議員と面談する機会が与えられた。『21世紀の真の国際人を考える会』 発足に向けての夢を語った。「目的は高い理想に置き、それに到達する道は 臨機応変に取るべし」・「最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである」(新渡戸稲造)の教訓が今に生きる。『21世紀の真の国際人を考える会』発足の時代的意義は、ここにあろう。昔って
新渡戸稲造は 国際連盟事務次長時代に「知的協力委員会」を構成し 知的対話を行った。そのメンバー中には、当時の最高の頭脳を代表するアインシュタイン、キュリー夫人もいたことは特記すべきことである。『行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」、「世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る」』であろう。

毎日新聞本社で『がん哲学外来10周年』の取材を受けた。この10年間の歩みが、走馬燈のように甦る。すべての始まりは「人材」である。順天堂精神医学研究所(順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院に於いて)で講演『がんと ともに生きる いき方』をする機会が与えられた。集会ホールは、満席であった。2008年順天堂大学の本院で『がん哲学外来』を始めた経緯を語った。

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第246回「がん哲学学校」
「構想の実現」〜 本物に出会うと 深入りできる 〜

2018年04月15日


土曜日の午前、早稲田大学 エクステンションセンター(中野校)での、市民向けの5回シリーズ講座『がんと生きる哲学 〜医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える〜』の第2回に赴いた。今回は、『がん哲学』(EDITEX発行)の『お茶の水メディカル・アカデミア構想 〜吉田富三の命題の実現 〜』(ページ 84,85)と『吉田富三の言葉』(ページ86)を学んだ。多数の質問もあり、あっという間の、充実した有意義な90分間の講座であった。思えば、『お茶の水メディカル・アカデミア』は、癌研から順天堂大学の教授に赴いた時(2003年)の構想であり、「お茶の水がん学アカデミア」(順天堂大学に於いて)も、今月で第143回集会を迎える。継続の大切さを、しみじみと感ずる今日この頃である。まさに、「本物に出会うと
深入りできる」 の体験の日々である。

土曜日の午後{『吉田松陰記念 北千住がん哲学外来』1周年記念講演会 & メディカルカフェ 〜 医療の幕末〜}(北千住マイルに於いて)に赴いた。足立区議員からの「来賓挨拶」もあり、会場は 大いに盛り上がった。早速、「本日は 8名も面談してくださりありがとうございました。アンケートからも 面談が出来てよかったとの感想が よせられていました。また、足立区でももっとと 言う声や 葛飾でもやってほしい声も よせられました。地域で 継続的に行う 必要性を 感じた1日でした。」との 主催者からの 心温まるコメントが届いた。

土曜日の夜、『ラジオNIKKEI「大人のラジオ がん哲学学校」』の収録に赴いた。今回は、名古屋から『シャチホコ記念がん哲学カフェ』の代表と、中学生時代に立ち上げた『メディカルカフェがん哲学外来「どあらこ」』のスタッフの高校1年生の息子さんも出席された。スタジオからは、電話でつないで、同級生で、小児がんの体験者で、「どあらっこ」の代表との会話がなされた。名古屋では、国立がん研究センター名誉総長の堀田知光先生と、高校生とで、『「がん教育」を考える会 in名古屋』が、立ち上がったとのことである。まさに、『もしかすると この時の為かもしれない』を実感した。スタジオには、お母さんの知人で今度、『たまプラーザ がん哲学外来カフェ』2周年記念講演会を企画されている方も スタジオ入りされ、高校生にも大好評で、歴史的な番組となった。

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