樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第209回「がん哲学学校」
「富士見 がん哲学外来 夢屋カフェ」 〜 徐々たる愛の感化力 〜

2017年04月03日


先週、出版社の企画で、池上彰氏との対談の機会が与えられた。グローバル化の現代における「真の国際人」としての教養について、「がん哲学 & がん哲学外来」の時代的意義を通して語り合った。真髄に触れる貴重な一時であった。

週末の土曜日(2017年4月1日)、「富士見 がん哲学外来 夢屋カフェ」開設記念講演会『「がん哲学外来」へ ようこそ 〜あなたはそこにいるだけで価値ある存在〜』(主催:夢屋、後援:富士見町/ 富士見高原病院、長野県諏訪郡富士見町コミュニティプラザに於いて)に招待された。「富士山記念 山梨がん哲学外来」主催のご夫妻が、小淵沢駅まで、迎えに来て下さった。また、「佐久 がん哲学外来 ひとときカフェ」のスタッフも多数参加して下さった。雪の降る日にもかかわらず、会場は多数の参加者があり、感激した。講演の後、会場で、がん患者さんが、購入された拙著にもサインする機会が与えられた。がん患者さんとの個人面談の時も与えられた。取材社の方も聴講され、インタビューを受けた。

早速、『今日は雪の中、お越し下さってありがとうございました。先生のお話、本当に
本当に面白かったです。講演会であんなに笑えるとは思いませんでした。「がん哲学」の由来、「肝臓」の話、「雨にも負けず」の話、「チャウチャウ」の話、どれもこれも興味深く拝聴しました。もう一度ゆっくり聞きたいです。』等々のコメントを複数頂いた。涙なくして語れない! 本当に充実した一時であった。第2回も既に決定とのことである。諏訪の病院の外科医長、医療福祉センターの介護士長も参加されており、今後、各施設でも、カフェが開設されるであろう。

今回、主催された方の「小さなことに、大きな愛を込め、無邪気に、与えられた事を喜んで」されている姿には、大いに感動した。まさに、『「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」(イザヤ書 6章8節)、「もしかすると、この時のためであるかもしれない」(エステル記 4章14節)』の実践となろう。

今回の「夢屋カフェ」は、「静かに思い、よく計り 決めて全力もて進め」であり『急がずに、休まずに』(ゲーテ)の言葉が甦った。「徐々たる愛の感化力のほか、何の勢力をも使ってはならないのである。」(内村鑑三)の学びである。

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第208回「がん哲学学校」
悩める人々へ、夢を与える『場所』〜「人生に答える」 〜

2017年03月27日


春分の日、『信州大学 がん哲学外来 in 軽井沢』(軽井沢病院に於いて)に赴いた。信州大学の学長と軽井沢病院長の挨拶で始まり、その後、筆者は、講話の機会が与えられた。それから、『がん哲学外来・カフェ』の時間が持たれ、最後に、信州大学病院長の挨拶で終えた。極めて、有意義な一時であった。今後も、継続されることであろう。全国から多数の訪問客のある軽井沢には、独特の雰囲気がある。軽井沢は、悩める人々へ、夢を与える『場所』でもあろう。

カフェの後、軽井沢地区の医師、行政、市民の有志の方々と昼食の時を持った。1918年、新渡戸稲造は、軽井沢 夏季学校の初代校長となった。来年は、100周年である。100周年記念事業に備えて、運営委員会が立ち上がった。既に、今年の海の日(7月17日)には、『「21世紀 軽井沢夏季がん哲学学校」〜内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神〜』公開シンポジウムが企画されている。軽井沢を、Medical Village にするのが、筆者の夢でもある。人類の進むべき方向は、「Medical Village=1人の人間を癒す為には一つの村」の実現であろう。Medical Villageで、「がん哲学外来・カフェ」開設は時代的要請となろう。「信州大 軽井沢 がん哲学外来・カフェ in Medical Village 」は、{『人生から期待される生き方』の学び}(主婦の友社)と「人生に答える」}の、学習の場でもある。

市民公開講座「第30回腫瘍センターセミナー、第28回がん情報提供の会」で、特別講演「がん哲学外来〜『状況の悪い時こそ明るい面を見よ』〜」(獨協医科大学関湊記念ホールに於いて)が開催された。今後、獨協医科大学でも、「がん哲学外来」が開設されることが、会場で決まった。『速効性と英断』である。

週末、『がん哲学外来 にいはまカフェ』(新居浜に於いて)に参上した。大変有意義なカフェであった。新居浜は、矢内原忠雄が、1917年 別子銅山に勤務した地でもあり、筆者にとって、特別な想いがある。医学生の時代、矢内原忠雄の本を、夜を徹して読んだものである。<矢内原忠雄記念『がん哲学外来 にいはまカフェ』>として、継続されることであろう。来年は「坂の上の雲 暖だんカフェ」(主催:四国がんセンター)との合同シンポが企画される予感がする。

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第207回「がん哲学学校」
『火の如く現れ、その言炬火の如く燃えたり。』〜「いい人生とは何か」〜

2017年03月20日


『堺市がん患者と家族の会「よりそい」講演会』(堺市産業振興センターに於いて)で、講演『がんに効く心の処方箋一問一答』(廣済堂出版)する機会が与えられた。会場には、多数の参加者があり有意義な一時であった。帰りは、患者ご夫婦が、新大坂駅まで車で、見送って下さった。『がん哲学カフェ in あけぼのハウス』(新潟県立がんセンター新潟病院に於いて)で「乳がん患者さんとその家族」を対象に、基調講演「がん哲学外来 〜 21世紀のロゴセラピー 〜」をする機会が与えられた。病院長も聴講して頂き感激した。「ロゴセラピー」は、ナチスの強制収容所の経験を綴った名著『夜と霧』の著者である精神科医「ビクトール・フランクル」に由来する。『それでも人生にイエスと言う』と共に、筆者は若き日に、夜を徹して読んで、暗記したものである。「がん哲学外来(言葉の処方箋)=21世紀のロゴセラピー」と、言われる所以でもあろう。

『人間は、「人生から問いかけられている」から「人生に答えなくてはならない」』(『医師による魂の癒し』)から、筆者は、『人生から期待される生き方』(主婦の友社)を出版した。『いい人生は、最期の5年で決まる』(SB新書)の新聞広告が掲載されていた(読売新聞 朝刊 2017年3月16日日付け)。記事には『言葉だけで患者に生きる希望を与える「がん哲学外来」を始めた順天堂大学教授の医師が、3000人を超える患者らとの出会いの中で考えた「いい人生とは何か」をまとめた。「変えられないことを悩んでも仕方がない」などの生き方のアドバイスは、がん患者以外にも通ずる内容だ。』と記載されていた。

週末の午前中、講演会『傾聴から対話へ 〜 危機から希望への架け橋 〜』(クラッシュ ジャパン主催、OCCに於いて)で、『人生から期待される生き方』で、講演をする機会が与えられた。午後は、「町田がん哲学外来カフェ2周年記念講演会」で、講演{『病気は人生の夏休み』(幻冬舎)〜『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在』~(KADOKAWA)} をする機会が与えられた。最近の講演は、拙著のタイトルが多く大変楽になった。筆者が、若き日に熟読した矢内原忠雄の『エリヤ伝』の、『火の如く現れ、その言炬火の如く燃えたり。』が、想い出される日々である。まさに祖父の命名『ひの おきお』である。 

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