樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第256回「がん哲学学校」
札幌農学校2期生『内村鑑三・新渡戸稲造』に学ぶ〜がん哲学の役割・使命

2018年06月26日


筆者が、代表世話人を務める「第145回お茶の水がん学アカデミア」(順天堂大学に於いて)に出席した。近藤聡英先生(順天堂大学脳神経外科)の『脳腫瘍に対する分子生物学的解析の意義』、清宮啓之先生(公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 分子生物治療研究部)の『テロメアから始まるがん創薬』の講演であった。大変、純度の高い、真摯な、その分野の最前線の発表であった。まさに、『学には限りないことをよく知っていて、新しいことにも、自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する。』の実践であった。日進月歩の医療・学問には、日々の学習が、不可欠である。

今年が開校100周年(1918年開校)である東京女子大学の理事会に出席した。「1900年、世界37か国が参加する万国博覧会が開催されたパリ。この街で、万博の審査委員として滞在していた新渡戸稲造と、第二次の女子官費派遣留学生としてイギリスで学び、帰国の途にあった 安井てつは出会いました」と「大学案内2019」にはある。「創立以来の理念は、単に知識を求めるだけでなく、人間としての英知を養う教育」、「豊かな教養に基づく幅広い視野と 高い専門性を身につけ、自立した女性を育てたい」と、高らかに謳われている。

第107回日本病理学会総会「病理学の未来を考える 〜 伝統と革新の融合 〜」(札幌に於いて)に参加した。今年の総会は、『「AIを病理診断に活かす」時代に向けて』のスタートとなろう。「真実を知らされた病理学者の責任」は、大きいものである。筆者は、「スヴェンソン札幌サロン がん哲学外来メディカル・カフェ / 新渡戸稲造記念さっぽろがん哲学外来」主催の『今、ふたたび 内村鑑三・新渡戸稲造!〜 がん哲学の原点〜』{札幌市男女共同参画センター(札幌エルプラザ)に於いて}に招かれた。『がん哲学外来カフェ樋野先生交流会:困難にある人の笑顔は周囲を慰める樋野先生と一緒に一人一人に与えられた人生の役割と使命を考えよう!』とチラシに紹介されていた。筆者は、札幌農学校の2期生である『内村鑑三・新渡戸稲造』の現代的意義を語った。多数の質問があり、大変充実した実りある一時であった。スタッフの方々との、楽しい昼食での語らいを終えて、新千歳空港に向かった。

ページトップへ 

第255回「がん哲学学校」
本質を見極める 〜 「壁」の解体をしよう 〜

2018年06月18日


順天堂大学医学部 大学院修士課程の講義『環境因子とがん』を行った。また、『障害のある方々に リハビリテーションの提供を行う技術者 及び障害のある児童の保護・指導を行う職員について、先駆的・指導的役割を担い得る専門職の養成を目指して教育を実践』している国立障害者リハビリテーションセンター学院 リハビリテーション体育学科 (埼玉県所沢市で航空公園駅が最寄り)での、『病理学』の授業に赴いた。「対話学」の重要性を述べた。

中国の西安医学高等専科学校から、校長、病院長、生徒、父兄が、来訪された。大変有意義な、楽しい交流会の一時であった。皆様の「真摯な態度と胆力と才知を備えた」人柄には、感激した。思えば、癌研時代に、西安で、「肝癌」について講演したうっすらとした記憶が 甦って来た。再度訪問したいものである。福島県立医科大学 医学部の4年生を対象にした 『人間科学講座臨床倫理』(藤野美都子教授 担当)の授業『がん哲学外来』に、赴いた。

早稲田大学エクステンションセンター(中野校)での全5回の連続講座『がんと生きる哲学 〜医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える〜』の5回目に参上した。受講者と『がん哲学』(EDITEX発行)の『悠々とした病理学 〜 本質を見極める 〜』(page94,95)、『病理学の三位一体 〜「壁」の解体をしよう 〜』(page96,97)を朗読しながら、大いに盛り上がった。その後、『<がん哲学外来> 第73回お茶の水 メデイカルカフェ・カフェinOCC』に参加した。『開会の挨拶』、『閉会の挨拶』では、「病気であっても、病人でない」、「利己的なhappyより、利他的なjoyful」を語った。

「結節性硬化症診療(TSC)に携わる先生方に、TSC 診療経験が豊富な施設・医師により 実施される研修プログラムにご参加いただくことで、TSC 診療に関する技術・知識を深めていただくと共に、ご施設におけるTSC診療連携の立ち上げ・充実化」を目的に開催されている「第2回結節性硬化症研修プログラム」(順天堂大学に於いて)で、「閉会の挨拶」を仰せつかった。『遺伝病も単なる個性である』社会構築は、人類の進む方向であろうと、語った。

ページトップへ 

第254回「がん哲学学校」
『現状と将来展望』〜『具体策』と『その実現に向けて』〜

2018年06月11日


5月31日に開催された新刊『生きる力を引き出す 寄り添い方』(青春出版社 発行)の「出版記念講演会」(お茶の水OCCに於いて)の記事『家族が がんになったら? 生きる力を引き出すための「がん哲学外来」10年の知恵とは(2018年6月7日掲載)https://www.bookbang.jp/article/553886 が送られてきた。反響が、大きかったようである。また、3月29日(お茶の水 OCCに於いて)に「出版記念講演会」が開催された 新訂版『われ 21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ 発行)の英訳が、先週 急浮上してきた。今年10月14日に予定されているセミナー 講演会『21世紀の新渡戸稲造から学ぶ「真の国際人」とは』までには 完成されるようである。驚きである。2003年の初版から 早15年が経つ。自分の思いを越えて進む人生の不思議さを痛感する。まさに『もしかすると、この時のためかもしれない』を実感する日々である。

『文部科学省 科学研究費 新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」生命科学 4プラットホーム説明会・成果シンポジウム』(一橋講堂に於いて)に出席した。軽井沢プリンスホテルでの「The 20th Academia Eurasiana Neurochirurgica(本郷一博 会長/ 信州大学医学部脳外科教授)」の特別講演「Cancer Philosophy & Cancer Philosophy Clinic ~“having a disease but not a sick person” ~ 」に招待された際の脳外科分野の聴講も、新鮮な学びの時であった。『純度の高い 日進月歩の科学研究の学び』は、本当に大切である。

筆者が、名誉理事長を務める 日本家族性腫瘍学会の「第24回日本家族性腫瘍学会学術集会」(神戸ファッションマートに於いて)に赴いた。 理事長(冨田尚裕 兵庫医科大学教授)講演『学会の現状と将来展望』の座長を仰せつかった。本学会は今や大きく成長し、会員数も筆者が理事長であった時に比して、約3倍に増えているとのことである。多数の参加者であった。冨田理事長の『具体策』と『その実現に向けて』の『リーダー 力』には大いに感服した。「NPO法人 よこはまチャイルドライン」主催(横浜市技能文化会館に於いて)の講演『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在 〜 がん哲学外来のまなざし 〜』に招待された。真摯な多数の参加者で会場は大いに盛り上がった。

ページトップへ