樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第225回「がん哲学学校」
ぶれる時代の人材育成〜「真の病理学者の役割・使命」の甦り〜

2017年07月24日


先週の海の日、『21世紀の軽井沢夏季がん哲学学校 〜 内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神 〜』開校記念 公開シンポジウム(シオン軽井沢に於いて)に赴いた。青木裕子氏(軽井沢朗読館 館長、元NHKアナウンサー)の『武士道』(新渡戸稲造 著)、『代表的日本人』(内村鑑三 著)の朗読には、大いに感動した。筆者は講演「『21世紀の軽井沢がん哲学学校』の現代的意義」をする機会が与えられた。信州大学医学部の教授、佐久総合病院の先生を始め、長野県、群馬県、埼玉県、岡山県、東京都 等から、多数の参加があり、会場は、大いに盛り上がった。来年も、7月に開催されるようである。来年は、新渡戸稲造が「軽井沢通俗夏季大学」の初代校長になって(1918年)、丁度100周年である。

来年は、原田明夫氏(元検事総長)が理事長を務められ、筆者も、現在、理事を務める東京女子大の開校100年であり、「新渡戸稲造の初代学長就任 100周年」である。筆者は「原田明夫氏 追悼記念」講演を、敬老の日、伊香保温泉で行う。

日野原重明先生(聖路加国際病院名誉院長)が、105歳でご逝去された(2017年7月18日)。2010年7月25日 安曇野市穂高で、ご一緒に講演「がん哲学 & がん哲学外来 ー新渡戸稲造・南原繁に学ぶー 」( 日野原重明先生「わが歓び わが望み」)したのが走馬燈のように甦る。聖路加国際病院(2015年5月9日)のシンポで「先生と収まっている写真」と、送られて来た。涙なくして語れない!

『女性自身』(8月1日号)で特別対談「音無美紀子 x 樋野興夫:麻央さんは がん患者に、家族に勇気を遺してくれた」(52、53ページ)が、掲載されていた。「私自身も、娘や孫たちの 『ことばの処方箋』というか、存在そのものに救われたことを思い出し、涙がでました。」など多数の励ましのコメントを頂いた。
 
この度、文部科学省の基礎研究医養成活性化プログラム『福島・関東病理法医連携プリグラム「繋ぐ」』(東京大学、福島県立医大学・順天堂大学)が、採択され、その説明会が福島県立医大で開催された。東京大学 病理診断学の先生と参加した。順天堂大学に与えられた課題は、
1)がん哲学:俯瞰的に病気の理を理解し「理念を持って現実に向かい、現実
  の中に理念」を問う人材の育成
2)遺伝性がん(消化器、脳、腎 等)の診断と治療法の開発、環境発がん(中
皮腫 等):診断法の確立
 
である。まさに、ぶれる時代に「真の病理学者の役割・使命」が甦る時である。

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第224回「がん哲学学校」
「異なる性質の協働」〜「内村鑑三=縦の糸、新渡戸稲造=横の糸」〜

2017年07月17日


『内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田 がん哲学外来』、そして『池袋がん哲学外来・帰宅中カフェ』に出席した。『明日を考える会 ~次世代の社会貢献~』ニュースレターが発行されることであろう。「企業の次世代の社会貢献」を高らかに提示する時代到来であろう。ラジオNIKKEI 『大人のラヂオ がん哲学学校』の収録で、スタジオ入りした。皆様の貴重な話を頂き充実した時であった。

この度、文部科学省の基礎研究医養成活性化プログラム(東京大学、福島県立医大学・順天堂大学)が、採択されたとの知らせを頂いた。まさに、「病理医養成」の時代的要請である。福島県立医科大学附属病院 臨床腫瘍センターでの『吉田富三記念 福島がん哲学外来』に赴いた。日々学びである。真の「病理学者の役割・使命」が、甦る時である。『がん 哲学外来 第12回矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ』 に寄った。「内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄」の4人は、筆者の浪人時代の19歳からの読書遍歴であり、人生の原点回帰でもある。

第3回 高校生セミナー『顕微鏡の世界—正常細胞とがん細胞の違いー:〜顕微鏡で観る細胞の世界、一緒に覗いてみませんか〜』(順天堂大学に於いて)に、参画した。筆者は、開会の挨拶『がん教育とは』を、する機会を与えられた。生徒の真摯な眼差しには、感動した。女性病理医の講演は、生徒の心を引きつけ、将来、医学部進学、さらには、病理医になる人物が、生ずる予感がした。

一周年記念講演『たまプラーザ がん哲学外来カフェ 〜命を見つめる心〜』に招待され『がん哲学外来〜人生から期待される生き方〜』で講演した。講演に先立ち「中国民族楽器演奏会」で、『喜迎春』、『蘇州夜曲』、『夜来香』、『望春風』、『糸』、『見上げてごらん夜の星を』の演奏を聴いた。感動した。『糸』の歌詞「縦の糸はあなた 横の糸は私」は、若き日に学んだ「内村鑑三=縦の糸、新渡戸稲造=横の糸」を思い出した。「異なる性質の協働」である。早速『参加者のアンケートを読みました。「大変満足」ばかりの回答でした。樋野先生のお話に感動、感動、感動の文章が続いています。質疑応答、そしてスタッフとの茶話会での先生のお話は最高でした。』と身に余るコメントを頂いた。

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第223回「がん哲学学校」
『凜として生きる為に』〜『されど宴会』〜

2017年07月10日


がん哲学外来メディカルカフェ@よどばし3周年記念に参加した。多数の参加者があり、感激した。『樋野先生の大好きな「365日の紙飛行機」を皆さんと熱唱。
樋野先生の情熱と時代的必要が風となって、よどばしカフェは、ここまで運ばれてきました。そこで、樋野先生への感謝の拍手!そして、樋野先生の笑顔の「似顔絵」と、似顔絵が表紙になった「三周年の記念冊子:『されど宴会』」がプレゼントされました!先生、本当にいつもありがとうございます!』とのメールを頂いた。また会場で、ピアノとバイオリンによるアンサンブル「愛の挨拶」「カッチニーのアベ・マリア」「カノン」の3曲が捧げられ、大いに感動した。

山梨ホスピス協会主催の「がん哲学外来・風林火團第1回武田信玄記念 がん哲学外来山梨メディカル・カフェ『風林火團』」(山梨県甲府市)に赴いた。後の懇親会でも、大変充実した時であった。今後、継続的に開催されるであろう。

第60回鳥取県公衆衛生学会(米子市文化ホールに於いて)での特別講演『がん哲学外来〜人生から期待されている 価値ある存在〜』に招待された。鳥取大学医学部・鳥取市・倉吉市・米子市の健康政策課の職員の方の参加があり、今後、「鳥取・倉吉・米子」連携で、がん哲学外来・カフェが開催される予感がする。

世田谷区奥沢小学校の6年生の公開授業『病気になっても 病人にはならないという生き方』を依頼された。学校における「がん教育」は、「がん対策推進基本計画」(2012年6月)に基づき「がんについて正しく理解することができるようにするとともに、健康と命の大切さにについて主体的に考えることができるようにする」と謳われている。校長先生・副校長先生の熱意には、感服した。

第7回「がん哲学外来コーデイネーター養成講座」、第6回「がん哲学外来市民学会」(神戸薬科大学に於いて)に、筆者は、代表として、基調講演『見据える勇気〜『凜として生きる為に』〜』をする機会が与えられた。大会長:沼田千賀子先生、実行委員長:横山郁子先生、神戸薬科大学生の、献身的な働きには、本当に、心打たれた。皆にとって、忘れ得ぬ人生の良き想い出ともなろう。

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