樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第208回「がん哲学学校」
悩める人々へ、夢を与える『場所』〜「人生に答える」 〜
 

2017年03月27日


春分の日、『信州大学 がん哲学外来 in 軽井沢』(軽井沢病院に於いて)に赴いた。信州大学の学長と軽井沢病院長の挨拶で始まり、その後、筆者は、講話の機会が与えられた。それから、『がん哲学外来・カフェ』の時間が持たれ、最後に、信州大学病院長の挨拶で終えた。極めて、有意義な一時であった。今後も、継続されることであろう。全国から多数の訪問客のある軽井沢には、独特の雰囲気がある。軽井沢は、悩める人々へ、夢を与える『場所』でもあろう。

カフェの後、軽井沢地区の医師、行政、市民の有志の方々と昼食の時を持った。1918年、新渡戸稲造は、軽井沢 夏季学校の初代校長となった。来年は、100周年である。100周年記念事業に備えて、運営委員会が立ち上がった。既に、今年の海の日(7月17日)には、『「21世紀 軽井沢夏季がん哲学学校」〜内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神〜』公開シンポジウムが企画されている。軽井沢を、Medical Village にするのが、筆者の夢でもある。人類の進むべき方向は、「Medical Village=1人の人間を癒す為には一つの村」の実現であろう。Medical Villageで、「がん哲学外来・カフェ」開設は時代的要請となろう。「信州大 軽井沢 がん哲学外来・カフェ in Medical Village 」は、{『人生から期待される生き方』の学び}(主婦の友社)と「人生に答える」}の、学習の場でもある。

市民公開講座「第30回腫瘍センターセミナー、第28回がん情報提供の会」で、特別講演「がん哲学外来〜『状況の悪い時こそ明るい面を見よ』〜」(獨協医科大学関湊記念ホールに於いて)が開催された。今後、獨協医科大学でも、「がん哲学外来」が開設されることが、会場で決まった。『速効性と英断』である。

週末、『がん哲学外来 にいはまカフェ』(新居浜に於いて)に参上した。大変有意義なカフェであった。新居浜は、矢内原忠雄が、1917年 別子銅山に勤務した地でもあり、筆者にとって、特別な想いがある。医学生の時代、矢内原忠雄の本を、夜を徹して読んだものである。<矢内原忠雄記念『がん哲学外来 にいはまカフェ』>として、継続されることであろう。来年は「坂の上の雲 暖だんカフェ」(主催:四国がんセンター)との合同シンポが企画される予感がする。

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第207回「がん哲学学校」
『火の如く現れ、その言炬火の如く燃えたり。』〜「いい人生とは何か」〜 

2017年03月20日


『堺市がん患者と家族の会「よりそい」講演会』(堺市産業振興センターに於いて)で、講演『がんに効く心の処方箋一問一答』(廣済堂出版)する機会が与えられた。会場には、多数の参加者があり有意義な一時であった。帰りは、患者ご夫婦が、新大坂駅まで車で、見送って下さった。『がん哲学カフェ in あけぼのハウス』(新潟県立がんセンター新潟病院に於いて)で「乳がん患者さんとその家族」を対象に、基調講演「がん哲学外来 〜 21世紀のロゴセラピー 〜」をする機会が与えられた。病院長も聴講して頂き感激した。「ロゴセラピー」は、ナチスの強制収容所の経験を綴った名著『夜と霧』の著者である精神科医「ビクトール・フランクル」に由来する。『それでも人生にイエスと言う』と共に、筆者は若き日に、夜を徹して読んで、暗記したものである。「がん哲学外来(言葉の処方箋)=21世紀のロゴセラピー」と、言われる所以でもあろう。

『人間は、「人生から問いかけられている」から「人生に答えなくてはならない」』(『医師による魂の癒し』)から、筆者は、『人生から期待される生き方』(主婦の友社)を出版した。『いい人生は、最期の5年で決まる』(SB新書)の新聞広告が掲載されていた(読売新聞 朝刊 2017年3月16日日付け)。記事には『言葉だけで患者に生きる希望を与える「がん哲学外来」を始めた順天堂大学教授の医師が、3000人を超える患者らとの出会いの中で考えた「いい人生とは何か」をまとめた。「変えられないことを悩んでも仕方がない」などの生き方のアドバイスは、がん患者以外にも通ずる内容だ。』と記載されていた。

週末の午前中、講演会『傾聴から対話へ 〜 危機から希望への架け橋 〜』(クラッシュ ジャパン主催、OCCに於いて)で、『人生から期待される生き方』で、講演をする機会が与えられた。午後は、「町田がん哲学外来カフェ2周年記念講演会」で、講演{『病気は人生の夏休み』(幻冬舎)〜『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在』~(KADOKAWA)} をする機会が与えられた。最近の講演は、拙著のタイトルが多く大変楽になった。筆者が、若き日に熟読した矢内原忠雄の『エリヤ伝』の、『火の如く現れ、その言炬火の如く燃えたり。』が、想い出される日々である。まさに祖父の命名『ひの おきお』である。 

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第206回「がん哲学学校」
誕生日プレゼント〜『大切な物(宝)は、町の中(日常生活の中)にある』〜

2017年03月13日


3月7日は、筆者の誕生日であった。最近、時の速さを感ずる今日この頃である。誕生日の早朝、島根県出雲大社鵜峠に住む、94歳の母親から、電話が来た。涙なくして語れない! 今年は、『<がん哲学外来> 矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ』・『日本地域医療連携システム学会』・『日本メディカルビレッジ学会』のスタッフの皆様が、心温まる誕生会を企画して下さった。想い出に残る、楽しい一時であった。因みに、矢内原忠雄は、1893年1月27日生まれ、南原繁は、1889年9月5日生まれ、新渡戸稲造は、1862年9月1日生まれ、内村鑑三は、1861年3月23日生まれである。誕生日の翌日は、wifeと息子と、夕食の時を持った。

岩手県民情報交流センター(盛岡市)での、Educational Seminar in IWATEで、
講演「がん哲学外来 〜 新渡戸稲造に学ぶ 〜」をする機会が与えられた。盛岡は、新渡戸稲造の出身地である。盛岡には、特別の想いがある。会場には、「新渡戸基金」の内川頴一郎理事長、娘様も聴講に来て下さった。大変、感激した。『われ 21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行)から早15年が過ぎた。医師の冷たい言葉で、悩まれたという遺族の質問で、「お医者様へ。愛することの喜びを 経験されたことは おありですか?」(マザー・テレサ) の言葉が甦った。

土曜日午後、「<がん哲学外来> 第58回お茶の水メディカル・カフェ in OCC」が開催された。70名を超える参加者で、会場は満席であった。驚きである。Wifeも、80人分のケーキを作って、持参した。まさに、『病気であっても、病人ではない』、『解決できなくても、解消はできる』、『大切な物(宝)は、町の中(日常生活の中)にある』など、『心の目』が開かれる体験の場ともなった。最新刊の『いい人生は、最期の5年で決まる』(SB新書)、『人生から期待される生き方』(主婦の友社)も、話題になった。筆者にとっては、内村鑑三の「最後の5年間の穏やかな人生」が原点にある。『あなたの中の 最良のものを、世に与えなさい』(マザー・テレサ)の言葉を、再確認する時でもあった。

拙著『こころにみことばの処方箋——世界に広がる「がん哲学」』(いのちのことば社)の重版の知らせが届いた。韓国語訳に続いて、既刊の英語訳、中国語訳、ウイグル語訳も進行中のようである。忘れ得ぬ、『誕生日週間』であった。

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