樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第259回「がん哲学学校」
『新渡戸稲造 軽井沢夏季学校 〜校長就任 100周年記念を迎えて〜』 

2018年07月17日


「<がん哲学外来> 第74回 お茶の水メディカル・カフェ in OCC」に出向いた。多数の参加者と個人面談があり、充実した時であった。配布資料の中には、『明日を考える会〜次世代の社会貢献〜』ニュースレター第6号が入っていた。筆者の「札幌農学校2期生『内村鑑三・新渡戸稲造』〜『プロの為さざること5箇条』〜」(『がん哲学』tobe出版)の文章が掲載されていた。筆者の生涯に強い印象を与えたに言葉は、「ボーイズ・ビー・アンビシャス」(boys be ambitious)である。1877年、札幌農学校を率いたウィリアム・クラークが、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。もちろん、当時の筆者は、クラークのことも札幌農学校のことも知らず、クラーク精神が新渡戸稲造(1862-1933)、内村鑑三(1861-1930)という後に、私の尊敬する2人を生んだことも知らぬまま、ただ小学校の卒業式で、来賓が言った言葉の響きに胸が染み入り、ぽっと希望が灯るような思いであったものである。筆者の『がん哲学』の原点でもある。

先月は、軽井沢プリンスホテルでの「The 20th Academia Eurasiana Neurochirurgica(本郷一博会長/信州大学医学部脳外科教授)」の特別講演「Cancer Philosophy & Cancer Philosophy Clinic ~
“having a disease but not a sick person” ~」に赴いた。今回「海の日」に、シンポ『新渡戸稲造軽井沢夏季学校 〜 校長就任 100周年記念を迎えて 〜第2回軽井沢夏季がん哲学学校』(シオン軽井沢に於いて)が開催された。前日の夕方に入り、軽井沢ショッピングセンターを散歩し、翌日の早朝は北口の通りを静思・散策した。

【司会】 小泉知展 信州大学医学部附属病院 信州がんセンター長
【開会挨拶】 本郷一博 信州大学医学部附属病院 脳神経外科教授
【挨拶】 松谷高顕 東邦ホールディングス 相談役
【基調講演1】『新渡戸先生の机』宗雪雅幸 恵泉女学園 理事長
【基調講演2】『女子高等教育と新渡戸稲造』氏家純一 東京女子大 理事長
【がん哲学外来映画製作ダイジェスト版DVD】野澤 監督
筆者は、【総括・閉会】『国際教養と新渡戸稲造』の機会が、与えられた。

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第258回「がん哲学学校」
『人生のリビリテーション』〜『がん哲学外来市民学会 第7回大会』〜 

2018年07月11日


国立障害者リハビリテーションセンター学院で講義『人生のリハビリテーション』に赴いた。「本日は病理学を日本社会との関係性から、わかりやすく講義いただき大変感謝申し上げます。」と温かいコメントを頂いた。「学生街がん哲学外来・カフェ in お茶の水」(スヴエンソンお茶の水サロンに於いて)が開設され『がん哲学外来10周年記念 〜 個性を引き出す〜』を講話した。

「第8回 がん哲学外来コーデイネーター養成講座 in 富山」(富山県民会館に於いて)に参加した。中野民夫先生(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 教授)の講演『「教える」より「学び合う」場を創るファシリテーション』は、大変新鮮で、大いに勉強になった。筆者は、がん哲学外来市民学会代表として「講評・認定証授与」を行った。翌日は、『がん哲学外来市民学会(Cancer Philosophy Clinic for the People)第7回大会』(会長:竹川茂 富山県立中央病院緩和ケアセンター部長)が開催され、テーマは『明日の光りをみつけて』であった。富山県立中央病院 緩和ケアセンター部 ジェネラルマネージャー看護部 主幹 酒井裕美氏の総合司会のもと、筆者は、講演『八方塞がりでも 天は開いている 〜 個性を引き出す 〜』の機会が与えられた。発表「北陸3県の取り組み」は、[福井県] 福井県済生会病院 臨床心理士 車屋知美 氏、[石川県] 金沢大学保健学科 准教授 岡本理恵先生、[富山県] すまいる やまだホームケアクリニック理事長 山田毅先生、続いて、「在宅総合福祉センターきずな施設長染谷明子氏の講演『いつもそばに「笑い」を 〜 笑いヨガで心も身体も元気に! 〜』。午後は、「メーク & 医療用ウイッグショー &コンサート」第1部は、講師:スヴエンソン & 資生堂による『「メーク &医療用ウイッグショー:「美しさは、生きる力になる」」、第2部は、KEIKO & KOUJIコンサート:『歌とギター演奏で伝える「生きることへの感謝」』であった。筆者の為に「くちなしの花」も歌って頂いた。感激した。パネルデイスカッション『明日に光をみつけて』は、大会長の座長のもと、パネリストは宗本義則先生(福井県済生会病院集学的がん診療センター長)、山田圭輔 先生(金沢大学附属病院緩和ケアセンター長)、山田毅先生、染谷明子氏であった。筆者は 座長のアドバイザーの務めを与えられた。

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第257回「がん哲学学校」
「仙台 チャウチャウ会」設立 〜 心構えの 日々の訓練 〜

2018年07月02日


山梨大学医学部3年生の コース2「消化器」での特別講義「がん哲学 〜 医師には2つの使命がある〜」に出向いた。学生の真摯な姿勢・態度、また、講義後の質問にも、大いに感動した。「素晴らしいご講義をありがとうございました。次回もどうかよろしくお願い申し上げます。」と、山梨大学医学部 第一内科教授 榎本信幸先生には、心温かい、お褒めのコメントを頂いた。

主催:東北大学病院、後援:宮城県肝疾患相談・支援センターの「肝臓病教室」の講演に招待された(東北大学病院外来 1階キャンサーボード室)。「この度、肝臓の病気をお持ちの患者さんと、そのご家族などを対象に肝臓病教室を開催いたします。今回、多くの著書を書かれている樋野興夫先生をお招きした講演と、患者さん同士の交流と対話の場を用意する予定です。」と謳われていた。東北大学病院 消化器内科 井上 淳先生の司会もとで、講演『 病気であっても、病人ではない 〜がんも単なる個性である〜』する機会が与えられた。入院患者さんも、点滴を付けて、参加され、まさに、『いきいきと生活するために必要なこと、お悩みごと』が、テーマでもあった。

講演後、仙台の市民との夕食会は、大いに盛り上がり、早速、「仙台 チャウチャウ会」が設立され、記念シンポが、12月10日仙台で、企画されるとのことである。まさに『速効性と英断』である。驚きである。『仙台』パワーには、圧倒された。筆者は、顧問とのことである。シンポの内容が、練られているようである。本当に実現されれば、歴史的快挙・大事業となろう!

『日本がん予防学術大会2018高松』(サンポートホール高松に於いて)に赴いた。「日本がん予防学会認定制度セミナー」では、講演『Intensional delay〜 故意に遅らせる〜』の機会が与えられた。今や、2人に1人が、がんに罹患する時代に、『がんを、故意に送らせ、天寿を全うして、がんで、死ぬ。いわゆる「天寿がん」』は、人類の進む方向であろう。哲学者カントの「これで良い」、勝海舟の「これで おしまい」、内村鑑三の娘「もう、行きます」は、「Quality of Death」の真髄であろう。心構えの日々の訓練である。

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