樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第192回「がん哲学学校」
『良きおとずれ』〜小さなことに、大きな愛をこめて〜
 

2016年12月05日


「国会クリスマス晩餐会2016」(ホテル・ニューオータニ東京に於いて)に、wifeと出席する機会が与えられた。秋沢淳子氏(TBSテレビ・アナウンサー)の司会により、橋本 徹氏(日本政策投資銀行・相談役)の開会の挨拶で始まり、ギインズ(林芳正議員、小此木八郎議員、浜田靖一議員、松山政司議員)の演奏、宗雪雅幸氏(元・富士フィルム社長・恵泉女学園理事長)のメイン・スピーチ、石破 茂氏(前・地方創生大臣)、マンリオ・カデロ氏(外交団長、駐日・サンマリノ共和国大使)を始め、各国大使によるスピーチには、感銘を受けた。ジャマイカ大使、トンガ大使、ウガンダ大使の3大使によるクリスマスキャロル、オクサーナ・ステパニュック女史のコロラトゥーラには、心が洗われた。また、会場では、著者の新刊『病気は 人生の夏休み』の中国訳の話で盛り上がった。

市民公開講演会(対馬市交流センターに於いて)で、講演『医療の協働体 〜Medical Villageの時代に向けて 〜』(司会:対馬市医療総括官 桑原直行先生)の機会が与えられた。筆者にとって、対馬は、初めての訪問であった。懇親会では、将来構想で、大いに話が盛り上がり、早速、来年4月、対馬で、『がん哲学外来・カフェ』、さらに『対馬 Medical village 運営委員会』 、『記念シンポジウム』を開催することが決定された。『速効性と英断』には大いに感服した。

第3回リンチ症候群研究会『シンポジウム〜故 Knudson博士追悼シンポジウム〜』 (順天堂大学に於いて)が開催された。筆者は、研究会代表として『開会挨拶』の機会が与えられた。石田秀行先生(埼玉医科大学総合医療センター)の司会で、田中屋宏爾先生(岩国医療センター)の基調講演、関根茂樹先生(国立がん研究センター)の司会で、赤木究先生(埼玉県立がんセンター)の基調講演、共に大いに勉強になった。まさに『純度の高い専門性』の学びであった。

週末、早稲田大学中野校での講座『がんと生きる哲学』後、愛知医科大学での、講演『がん哲学外来 〜小さなことに、大きな愛をこめて〜 』に向かった。日本発の『中学生が立ち上げる がん哲学外来カフェ』、また、『みそかつ がん哲学外来カフェ』開催が、即座に決定された。まさに『良きおとずれ』である。

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第191回「がん哲学学校」
『がん哲学週間 〜 身近な人を「歯を食いしばってほめる」日 〜』 

2016年11月28日


先週、筆者は、愛知県尾張旭市立東中学校で、講演「病気であっても 病人ではない 〜 病気は人生の夏休み 〜」をする機会が与えられた。体育館で、全校生徒、教職員、一部保護者、約800人が聴講されていた。会場で、生徒からの真摯な質問もあり、大変充実した一時であった。まさに『がん教育』の姿であろう。

2004年から月1回定例的に開催されている第151回 南原繁研究会(学士会館に於いて)に参加した。今回のテーマは、フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』であった。

  1)同心円(フィヒテ) vs 楕円形(南原繁)
  2)純理論的な知識(フィヒテ) vs 非合理的特質(南原繁)
  3)価値並行論(南原繁)

生命現象は、2つの中心点を持つ楕円形(交感神経 & 副交感神経、がん遺伝子& がん抑制遺伝子)であろう。同心円は、何時か、がん化 (フィヒテの本を愛したヒットラー) することを痛感した。『「純度の高い教育・学問」 と 「社会的包容力」』には、「内村鑑三 vs 新渡戸稲造」ー>「南原繁 vs 矢内原忠雄」と、性格的にも対照的な2人が、同時代に、共存することが大切であろう。

勤労感謝の日(11月23日)に、「彩の国 がん哲学外来カフェ 合同シンポジウム『対話する医療』」(放送大学埼玉学習センターに於いて)が、開催された。第1部 基調講演「互いにいたわりあう」演者:大西秀樹先生(埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科 教授)、座長:石田秀行先生(埼玉医科大学総合医療センター 消化管外科・一般外科 教授)、第2部 パネルデスカッション「『ダブルメジャー』で生きる」司会:矢形寛先生(埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科 教授)、丸倉直美(がん哲学外来・まちなかメディカルカフェ in さいたま 代表)と、4人のパネリストの熱意、第3部のバイオリンのミニコンサート(矢島彩氏)では、心が癒された。筆者は「総括/閉会の挨拶」をする機会が与えられた。会場は満員であった。今後、全国一斉に『がん哲学週間 〜 身近な人を「歯を食いしばってほめる」日 〜』へと、発展しそうな予感がした。

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第190回「がん哲学学校」
人間学と生物学の葛藤〜対立的な違いを対称化する〜

2016年11月21日


「順天堂大学・難病の診断と治療研究センター 糖鎖創薬研究室 開設記念シンポジウム『糖鎖創薬:臨床からの期待』(順天堂大学に於いて)」で、講演『アスベストと中皮腫』する機会を与えられた。会場は、満席であった。筆者らが見出した遺伝子に糖鎖結合部位が予測され、難治性・希少癌であり、環境発がん『アスベスト・中皮腫』の早期発見・新規治療法の開発が大いに期待される。

電話相談員(看護師、保健師、管理栄養士など)向けの研修会(保健同人社に於いて)で、講演『がん哲学』する機会が与えられた。中心テーマは、下記の

◆がんと生き、暮らすこと
◆電話相談で、がん患者さんとその家族に向き合い、寄り添うための心構え
◆限られた時間で電話相談をお受けしている中で、がん患者さんとその家族に何
ができるのか、どのような心構えでいれば寄り添えるのか
◆提案された治療方針に対し、決断できず相談員個人の意見を求められた場合(電話相談で個人の意見は述べられないことを前提に)どのように伝えること
で、決断の後押しができるのか 

ついてであった。多数の研修受講者の「真摯な魂と輝く目」には、心打たれた。

週末、『がんと生きる哲学』(早稲田大学エクステンションセンター中野校に於いて)を講義した。『がん哲学』(「EDITEX「to be シリーズ」2011年発行」を輪読しながらの講義である。今回の箇所は、『「病理哲学」の誕生〜対立的な違いを対称化する〜』、『人間学と生物学の葛藤〜(−)x(−)=(+)=がん哲学〜』、『日本国の劣化とがん化〜予防と治療の時代的適用〜』であった。円卓対話形式の授業であり、多数の活発な質問があり深い学びの時であった。まさに、「がん細胞で起こることは、人間社会にも起こる」の学習である。

その後、定例「<がん哲学外来>第54回 お茶の水メディカル・カフェ」に赴いた。毎回参加されている94歳の方から、励ましの長文のお手紙を頂き感涙した。

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