樋野興夫ブログ 「がん哲学学校」

第173回「がん哲学学校」
健全な教育の器 〜心優しく、俯瞰的な大局観のある人物 の育成訓練の場〜
 

2016年07月25日


『病気であっても、病人ではない 〜人生から期待されている存在〜 』(目白町教会に於いて)で、講演する機会が与えられた。多数の参加があり、大変有意義な時であった。聴講されていた医師夫妻の真摯な眼差しに触れ、今後、『目白町 がん哲学外来カフェ』が、奧様を中心に、定期的に開催される予感がした。

『ゆい訪問看護ステーション』開設記念懇親会(東京ドームに於いて)に招待された。所長の情熱によって、今年、『日本地域医療連携システム学会』(11月5日 第1回シンポジウム)が設立された。また、『日本Medical Village 学会』(9月12日 第1回公開シンポジウム)の設立の後押しも頂いた。これらは、『医療維新の事前の舵取り』となろう。『一人の人間を癒すには、一つの街・村が必要である=医療の協働体』の実践の歴史的な一歩でもある。まさに「ユーモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観のある人物の 育成訓練の場」でもあろう。

まさに、筆者にとっては、帰宅中の夜に、定例の『池袋がん哲学外来・帰宅中カフェ』(Svensonに於いて)に立ち寄った。会場のカフェ・個人面談とも、満席であった。カフェの認知が浸透して来たと思えた。継続は、大切な、人間の行為であることを、痛感する日々である。次回は、第10回記念である。記念講演「がん哲学外来の役割〜チャウチャウ犬の風貌と対話力〜」とのことである。

『企業における、がん哲学の役割〜暇げな風貌と対話力〜』(東邦ホールディングスに於いて)の特別講演会に招待された。会場は、満員であり、有意義な質問もあり、充実した時であった。日本の大企業の中で、『がん哲学外来カフェ』が常設されたら、社員にとっての、『対話力』の「健全な教育の器」にも活用され、「日本肝臓論の実践の場」、「21世紀の日本国の事前の舵取り」ともなろう。『21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行)が、今、具象的に甦る。

土曜日午後は、『病床にも知恵有り〜人生が拓ける〜』(四国がんセンターに於いて)の講演である。「練られた品性と綽々たる余裕」・「愛の生みたる不屈の気性」は、「人知・思いを超えて進展する」ものであるとの修錬でもある。

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第172回「がん哲学学校」
追悼:Alfred G. Knudson, Jr., MD, PhD
(8/9/1922 - 7/10/2016)
 

2016年07月18日


筆者のアメリカ時代の恩師、
Alfred G. Knudson, Jr., MD, PhD
が、93歳で逝去された。奥様から「He was really special and I miss him a lot, — Thanks for everything you did for him.」とのメールを頂いた。私のwifeは、直ちに、「He always impressed me with his vast knowledge of many subjects, especially the arts. I remember when we visited you in USA with our kids and Alfred sat looking at a book and explaining the art work to our girls, and his sitting in my kitchen in Japan and folding origami.-- He was a very special man.」返事した。『折り紙』で、子供達に 優しく語るKnudson博士の姿は、忘れ得ぬ我が家の想い出である。

思えば、昨年 (2015年) 9月、Philadelphia の Knudson博士宅を訪問したのが、今生の別れとなった。丁度、その時、発行された、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)も捧げた。早速、「偉大なる国際的学者であったKnudson博士のご逝去、訃報に驚くと同時に、謹んでご冥福を祈っております。樋野先生は直接ご指導を受けた方でもあり、その哀しみはとても大きいと思います。彼の学者としての遺志を受け継ぎ、今後も がん哲学 などの発展に寄与して下さい。」との心温まる、慰めのメールを頂いた。涙なくして語れない。人生は、人知を超えた出会いである。まさに人生の ” two-hit” である。

「本日の早朝、NHKラジオ『ラジオ深夜便』(7月15日、4:00 am台)【明日へのことば】がんの哲学を拝聴させていただきました。先生の声はとても落ち着いていて説得力がありました。あの時間帯でのあの声のトーンは大変良かったと思います。」、『改めて「がん哲学」そして「がん哲学外来」を、そして樋野先生のそれへの深く強い思い入れを噛みしめました。ありがとうございました。』、「樋野先生の人徳の大きさを感じています。」など、多くのコメントを頂いた。土曜日午後の第50回記念OCCメディカル・カフェでも、話題になった。

週末の「高校生セミナー:顕微鏡の世界〜正常細胞とがん細胞の違い〜」(順天堂大に於いて)で、筆者は『開会の挨拶・がん教育』で、話す機会が与えられた。10校から参加された生徒の『真摯な魂と輝く眼』には、大いに感動した。

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第171回「がん哲学学校」
『社長夫人』の会社 & 東京駅内での「がん哲学外来カフェ」開設の夢

2016年07月11日


『社長夫人特別講座』(主催:日本経営合理化協会、明治記念館に於いて)で、講演する機会が与えられた。全国から多数の社長夫人が参加され、部屋は、満席であった。筆者の新刊も購入されサインをした。『社長夫人』が会社で、「がん哲学外来カフェ」を開設されれば、従業員にとっても、地域社会にとっても、大きな働きになることであろう。懇親会でも、「がん哲学外来カフェ」に意欲的な、社長夫人との団欒の時を持った。主催者から「先生のお人柄に、社長夫人の皆さんもすっかりファンになられていました。」の温かいお言葉を頂いた。

国立障害者リハビリテーション学院で、『病理学』の講義を行った。大変、真摯な、学生さんとの、教科書の朗読をしながらの、授業である。筆者にとっても、『病理学の復習』で、大いなる学びの時であった。日々勉強であり、生涯学習である。180分の授業を終え、学生さん全員に『偉大なるお節介症候群』認定証を授与した。今秋「障害者リハビリテーションにおける 対話学の学び」のシンポが企画される予感がする。時代的な要請であり、全国的な反響となろう。

旧国鉄のOBの『日本交通協会』で講演『がん哲学外来へ ようこそ 〜 あなたは そこにいるだけで 価値のある存在 〜』の機会が与えられた(有楽町に於いて)。部屋は一杯であり、昼食のカレーを食べ、講演に臨んだ。『がん哲学外来へようこそ』(新潮新書)と『あなたは そこにいるだけで 価値のある存在』(KADOKAWA)は完売となり、追加注文を、出版社にされたようである。「講演は大好評でした。」の激励を頂いた。筆者は、東京駅内に、「がん哲学外来カフェ」を開設することが、いかに、全国の悩める人々の慰めになることかを語った。本会の歴代の会長(第2代)は、「児玉源太郎」である。『児玉源太郎と新渡戸稲造』にも触れた。早速、「東京駅長のところに、一緒に行ってみましょうか。---- JR東日本の社長・会長にも話してみます。」との、「速効性と英断」と「冗談を実現する胆力」には、本当に感動・感服した。

週末は、石巻で『第6回 がん哲学外来コーデイネーター養成講座』&『第5回 がん哲学外来市民学会』(石巻赤十字病院長 金田巖先生 会長)が開催される。

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